![製菓コース[基礎科・12回分]〜アレルギーフリーのお姫様と王子様のお菓子12ヶ月/アレルギーの子どもたちにも豊かな食生活と笑顔を。](/user_data/packages/genkigohan/img/school/seika_title.gif)
食の学び、体調・症状対応、四季の食養生対応、個人体質対応などバリエーションに富んだ約300種ものオリジナルレシピがマスターでき、CC'Cooking講師資格(グレインマイスター資格含む)が取得できる本格的な講座です。
製菓コース・基礎科では月に2回、合計6ヶ月12回、少人数制の授業でグレイニズムの根幹をなすCC'Cookingの理論と実践を学びます。
卵、牛乳、小麦粉を使わない、安全な食材だけで作る洋菓子コース。マーガリンやバター、油、ベーキングパウダー、ゼラチン、蔗糖も使いません。
講座修了後(基礎科・研究科を修了し、規定のテストに合格した方)はグレイニズム調理(穀物調理)、CC'Cooking(山本朝子が2004年から提唱している Cultural Creative Cooking = 文化創造に溢れる食卓)の極意が身につきます。
研究科に進むとさらに半年、合計1年間24回の授業で学びを深めます。CC'Cooking料理教室をはじめとするグレイニズム理論に基づいた料理の講師、グレインマイスターの育成講師、グレイニズムをメニュー化した飲食店の経営、グレイニズムを使った品ものの製造販売など、ビジネスをお考えの方にもおすすめです。
GrainCC'Cooking製菓コースの前身は、2004年より提案し始めた「アトピーの子供達のためのお姫様と王子様のお菓子12ヶ月」です。当時、カリキュラムを立ち上げるにあたって綴ったメッセージをご紹介します。
その日、アトリエグリーンゲイブルズ(しぜんによりそうありのままのくらしのていあん)の花の生徒さん達が自宅兼アトリエを訪問することになっていました。
ケーキを2個、ピラフやスパゲッティ、手作リパン、グリーンサラダ、温野菜サラダ等々、たくさん用意して私はルンルンで皆さんを待っていました。たまたまその日は振り替え休日になっている小学生の子供さんも一緒に来ることになったと、そんな連絡も受けていました。
なつきちゃんは…ご馳走の前で暗い顔でした。ママが言っています。「きれいやろ…先生のケーキ。でも、ほら・・・ケーキは食べられないって約束してきたよね」。私はあわてて答えました、「今日のパンには卵は入ってないからね。」そう、なつきちゃんはその家族で一人だけ卵アレルギー。「ケーキ以外は全部食べられるよ」ママはなつきちゃんに言っています。
何かケーキの代わるものがほしい!何かないかしら?そのとき、ひらめいたのでした!わらびもち!我が家ではわらびもちを鍋底に作ります。丸い鍋底のままに…円盤のようなわらびもちが我が家の形の定番。私は、アトリエを訪問してくれたたくさんの生徒達を、「アトリエ中に季節の花のドライリースいっぱい飾ってあるから、勝手に見ててね。どの部屋に入ってもいいから」と放り出しました。急ぎ台所に立ち、わらびもちの粉をおもむろに開き破って出して、水を加えて、練りながら加熱。ものの15分もかからないうちに、わらびもちは丸くケーキのように仕上がったのでした。
お砂糖も何も入らない、純粋なただの"わらびもちの塊"。白いお皿の上で、それはきらきらと輝いていました。なつきちゃんだけのケーキ!
わらびもちに、こんな出番があったでしょうか。世界中で一番幸せな美しいわらびもちです。それに黒蜜(もちろん手作りの無添加)を回しかけ、金の粉のようなきな粉を、ふりかけて・・・と。みんなのケーキに使った苺の残りをぐるりにさっさっと並べて、じゃ~ん…完成!
大きく息を吸い込んで、私は大声で呼びました。「(ママの後ろ手をつかんでは悲しそうな)なつきちゃん!これはなつきちゃんのデコレーションケーキよ!」
丸い…ケーキ…ケーキそっくりなわらびもちをみた彼女の顔!さっとバラ色の笑顔に染まったのでした。「なつきのケーキなの!?」直径18cmの円盤型のそれは、ほとんど全部彼女の胃袋に収まり、少しの残りを自分の手で"他の子ども達"に分けてやってる彼女の顔は、本当にお姫様のように誇らしげでありました。
食物アレルギーを持つ子供にとって、人が食べているおいしそうなものを食べられないということが何よりも一番のストレスです。また、ママにとっても。
その日から、世に出ている食べられないものとされる物を彼女にとって食べられるもの形で提供してあげたい、おいしい「同じ物」をつくってあげたいと切に願ってきました。卵の化身のようなケーキ達、カスタードクリーム、シュークリーム、それら総てを卵なしで、素敵な美しい食べ物として作り出したい!こんな気持ちが生まれたのでした。私の偽物???作りが始まりました。
その気持ちはあれから3年目にして、ようやく一つの形としてここにあります。その3年という過程の中で私は、卵だけでなく色々な食品を摂ることのできないケースがあって、それを支えている並々ならぬママ達の努力を知りました。そして、そのどんな条件においても、おいしい食の提案をしていけたらと思うようになりました。
たべられないものを除去するという考え方でなく、食べられるものの中で新しいものを作り出す楽しみを…そう考えて下さったら、と。共に戦うママと子供の絆はそれを通してすばらしいものに育っていくでしょう。
想像力…そこにないものを作り出す、または考え出す力。それさえあれば生き生きと幸せな時間が、どこにでも与えられるのです。このカリキュラムが一人でも多くの子供と、そして共に戦うママ達に届き、バラ色の"なつきちゃんの笑顔"があちこちにこぼれ出すことを願って止みません。
申し遅れましたが、アトリエ・グリーンゲイブルズは、生活の様々な分野についての提案を発信していく活動をしています。その名前は、私の少女時代からの愛読書「赤毛のアン」のオリジナルタイトル(Anne of Green Gables)から取りました。
やわらかな、傷つきやすいやさしい心には住みにくい今の世の中にあって、季節感を大切しながらありのままのしぜんと共に、生き生きと幸せな人生を生きていくために、"想像力"の力を借りなければ不可能です。想像力は、そこにないものを作りだし、失われたものを取り戻してくれます。みえないものを見せてくれ、物語の中で、孤児というハンディを背負ったアンは、愛情を勝ち取り、すばらしい女性として成長していきます。どんな困難に対峙したときも、それを克服させてくれるのは、自分自身で考え、そこにないものを自らが"想像できる能力"ではないでしょうか。そして、それを具現化する"創造力"が備われば、私たちのまわりは新しい生き方であふれ出すでしょう。
最後に…カリキュラムの中のレシピについて、我が師であり、関西で広く活躍されておられる料理研究家・田邊哲子氏の多大なる協力を得ていることを心から感謝し、美しい製菓の世界へ導いて下さったフランスの食卓分画に精通され、クラシックなフランス製菓の教室を主催の今田美奈子先生に、この場で深く感謝すると共に、このカリキュラムがより大きな安心感と信頼を得るものとなったことの由縁を言及するものです。
まごころのカリキュラムは今、山本朝子にオリジナル調理法の特許権利化というご褒美も与えてくれました。なつきちゃんとの出会いがあって、思い立ち、食材使用の工夫を始めてから今年で10年目、出来上がった秀逸のハウツーを一人でも多くの人に伝えたいと思っております。一度経験して見なければ、実際に調理を見てみなければ分からない「究極の想像力の世界」へどうぞお越し下さい。