「高齢者向け栄養補助食品、種類と選び方最近、食事の量が減ってきて」


「これだけで栄養、足りているのかしら」

そんなご相談を、ご家族からいただくことがよくあります。今日は、そんなときに選択肢になる栄養補助食品について、「自分にはどれが合うか」がすぐわかるように、用途別にまとめました。

私は管理栄養士として働きながら、介護支援専門員・認定心理士の資格も保有しています。

まず、用途別に4つのタイプをご紹介します。迷ったら、自分に近いものから読んでみてください。

おやつ感覚で、さっと摂りたい人に →ドリンクタイプ

目安:200kcal・たんぱく質7.5g前後こんな人には、これ

紙パックやペットボトルで、そのまま飲むだけ

食事の時間とは別に、おやつや水分補給のタイミングで取り入れやすい

いつもの食事にこっそり足したい人に →粉末タイプ

目安:大さじ13杯で2550kcal・たんぱく質19g程度(商品による差が大きい)

味噌汁やお粥、料理に混ぜて使う

「別のものを飲む・食べる」のに抵抗がある人や、いつもの食事の延長で補いたい人に向いている

少しずつ、スプーンで食べたい人に →ゼリー(カップ)タイプ

目安:90130kcal・たんぱく質25g前後

スプーンですくって食べる、小さめの容器

おやつ代わりに、無理のない量から栄養をプラスしたい人に向いている

飲み込む力が弱く、吸うだけで摂りたい人に →ゼリー(パウチ)タイプ

目安:200kcal・たんぱく質67.5g前後

パウチ容器の飲み口から、吸うだけで摂れる噛む・飲み込む力が弱くなってきた人、少量でしっかりカロリーを摂りたい人に向いている

目次

選ぶときは、この2つだけ見ればOK

商品によって栄養成分はさまざまですが、まず見てほしいのはこの2つです。

カロリー

少量でどのくらいエネルギーを補いたいかで選びます。迷ったら、1個で200kcal前後のものが目安になります。

たんぱく質

  • 筋肉量の維持のために意識したい栄養素です。パッケージに「たんぱく質○g」と書かれているので、そこだけ確認する習慣をつけておくと安心です
  • 迷ったら、専門家に相談を
  • 「どれを選べばいいかわからない」というときは、一人で抱え込まずに、かかりつけ医や管理栄養士に相談することをおすすめします。

迷ったら、専門家に相談を

「どれを選べばいいかわからない」というときは、一人で抱え込まずに、かかりつけ医や管理栄養士に相談することをおすすめします。相談するときは、次のことを伝えると、専門職側も判断しやすくなります。

症状について

いつ頃から気になり始めたか

どんな時にむせるか(食事中・唾液・会話中など)

体の変化について

この半年〜1年での体重の変化

発熱や肺炎を繰り返していないか

普段の食事について

今、どんな形態のものを食べているか(普通食・きざみなど

・ 1回の食事量、食事にかかる時間

まとめ

「足りない分だけ、そっと補う」という考え方栄養補助食品は、食事の代わりになるものではありません。今の食事に、足りない分だけそっと補ってあげる。そんな感覚で取り入れてもらえたらと思います。迷ったら、まず「自分はどのタイプに近いか」から選んでみてください。そして、気になることがあれば一人で判断せず、専門家に相談する。それが、無理なく続けていくための一番の近道だと感じています。

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• (→「食が細い高齢者への対応法」記事へのリンクをここに挿入)

• (→「むせ」記事へのリンクをここに挿入)

• (→「たんぱく質、実は摂れてない?」記事へのリンクをここに挿入)

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この記事を書いた人

管理栄養士・介護支援専門員・認定心理士として、高齢者の方の栄養管理を中心に、妊婦さんや赤ちゃんの栄養支援にも携わってきました。
栄養・介護・心理、3つの視点から「食べること」と「心地よく歳を重ねること」のヒントを、やさしい言葉で綴っています。
このブログが、大切な人のごはんに悩む誰かの、小さな助けになりますように。

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